
一昨年の秋、奈良国立博物館で特別展『西国三十三カ所』が開催され、霊場をお定めになった花山法皇がお隠れになって1千年を記念して、各お札所で秘仏本尊(勿論観音様です)をご開扉になるのを知った拙僧は、巡拝して観音経を奉誦することを思い立ち、平成二十年十月三十一日の粉河寺と施福寺を皮切りに、一か寺二か寺と巡拝、昨日平成二十二年四月六日兵庫県相野の播州清水寺に参拝、ついに満願の運びとなりました。
予想に反して風も暖かく快晴に恵まれ、何よりの参拝日和でした。ところが辺鄙な山の上とて、バスの便はなんと日に二本のみ。無事観音経と、御本尊に合わせ千手陀羅尼をお唱えしたものの、持ち前の文化財趣味と好奇心でついつい時間を喰ってしまい、発車時間に一分遅れこの山門の正面奥から出ていくバスをお見送りするハメに!
ちょうどお昼になったのであきらめて茶店で食事を頂いていると、たまたま営業でお寺に来られていた加古川の保険会社の方がJR相野駅まで送って下さいました。次のバスまで二時間半近く待たねばならないところでした。お名前も聞き洩らしてしまいましたが、ホントに助かりました。感謝感謝です。
駅で地図を見るとJR篠山口駅がすぐ近くです。ここは昔のつれが頑張っているところ。全く予定外でしたが思い切って訊ねてみました。20年ぶりに温めた旧交です。
ホームの『住職紹介』の写真は牡丹の花咲く奈良県桜井市の長谷寺にお参りした時の姿です。着ている衣は今は亡き叔母が拙僧の出家を喜んで包んでくれたお祝いで仕立てたもの。叔母の供養にもなると思い、春と秋はこの衣で巡拝しました(初夏と初秋はご葬儀を挙げたお宅のお嫁さんが「亡くなったお父さんにはとてもお世話になったから供養になると思って」と仕立てて下さった夏衣を着してお参りしました)。初日の施福寺の帰り、日ぐれて歩いている拙僧を見かけて車に乗せて下さった方、岐阜県の華厳寺では、お勤めしている時お布施を出そうとなさった初老のご婦人、天橋立の成相寺参拝の後お昼を頂いた名古屋のご婦人、那智山青岸渡寺参拝では泊めて下さったり、再開することのできた懐かしい串本の方々・・・。件の篠山のつれには出家の時も随分世話になりましたっけ。各お札所の方々はもとより、思い出せばきりがないくらい、多くの方のご助力があってこその巡拝でした。みんなみんなありがとー!お蔭で満願となりました!!
最後に普回向。「この功徳を以てあまねく一切に及ぼし、我らと衆生と皆共に仏道を成ぜん」合掌。
花祭りと薬師祭のお知らせ
もっと早くお知らせしたかったのですが、うっかりデジカメをカバンごと電車の中に忘れてしまい、JR松山駅まで取りに行くハメに。トホホ・・・。おまけにこのところの悪天候で、やっと今朝桜が満開の境内をお眼にかけることができました!
ホントは四月八日なんですが、明日四日午後二時から花祭り・薬師祭をお勤めいたします。花祭りは降誕会(ごうたんえ)ともいい、お釈迦様のお誕生会です。また小さな子供のお姿のご仏像に甘茶をかけることから灌仏会(かんぶつえ)とも申します。
片方の手で天を、一方の手で地を指さし『天にも地にも、我独り尊し』と言われたそのお姿は、「彼方に輝く星も、足元に咲く花も、あなたがこの世に生まれたからこそ,意味があるんだよ」と教え示されているようです。言わば皆さんのお誕生会でもあるのです。甘茶を召しあがって、共にお祝いしましょう。安産・子育てのご祈願も致します!
また年に一度のお薬師様のご開帳も致します。お薬師さまは健康・厄除・縁結びの仏様。これらのご祈願も致しますので、どうぞご結縁なさいますよう。
桜の花もここぞとばかりに咲き誇り、皆様のご来山を心待ちにしているかのようです。

お彼岸の入りに白壁の修理が何とか間に合いました。平成16年8月30日の台風ではげはげに。はげは和尚だけでいいっつーのに!
誰か言い出さないかなーと皆が思いつつ、言い出さないで5年半。やっと去年の暮から修理が始まりました。乏しい予算の中、請け負った建設屋さんも「檀徒として、オレの生きてるうちはやり変えなくてもよいように」と清水の舞台。左官屋さんも寒い中、丁寧なお仕事をなさいました。本当にお世話になりました。
もうすぐ桜の開花です。真新しい白壁をバックにきれいですよ。見に来てな!
咲き始めてちょうど半月・・・黄水仙が見頃となりました。いささかお寺の境内には派手すぎるかも・・・そんな住職の勝手な思いをよそに、今の一瞬を生き生き生きてます。
もうじきお彼岸。お墓参りの日々ですが、大福寺はお薬師様のお蔭で、檀徒さんも元気元気。お仕事一つもありません!嬉しいやら苦しいやら・・・乾いた笑いの住職です。
“私が”という自我の迷いに苦しむこちら岸(此岸ーしがん)も、迷いのもとを知れば、今この身このままで悟りの向こう岸(彼岸ーひがん)に行ける。それがお彼岸の意味です。
桜の開花の知らせも届き始めました。お寺にお参りして仏様のみ教えに触れましょう!

今日は3月10日。昨日積もったシャーベットみたいな雪が消え残っています。ポカポカ陽気もここへきて逆戻り。春は名のみの風の寒さよ・・・。
ニャー山(『弟子の紹介』をご覧ください)用にバーゲンで買ってきたネコハウスを出してやると、早速入ったのはチャッカリ屋さんの息子ハニャ丸でした。おまえはエライ!一緒にいるのはゴロちゃんです。寒けりゃ身内も他人もかんけーねーってとこですかね?
3月10日と言えば65年前の今日、東京の街がB29約100機の大空襲を受け、焼け野が原になった日です。おばあちゃんやお父さん、お母さんそして赤ちゃん・・・果てはわんこやにゃんこまで炎に巻かれて、10万人もの人々が死んでいったのでした・・・。
犠牲者には罪はないけど、これが明治時代以降、今までのお付き合いを忘れ、自分達を過信してまわりの国民を見下してきた結末なのです。私たちの祖先の思いあがりが生んだ悲劇とはいえませんか。
幸せのもとは“お互いの尊敬”にあるのではないでしょうか?「分別捨てりゃ、温かいよ!」って、なんかにゃんこべえがほとけさまにみえません??

いよいよ3月。花の春の到来です!
今大福寺の境内では,やぶ椿と白梅が真っ盛り。冬枯れの後の庭に紅白の花が彩りを添えています。昨年末からの名残の山茶花(さざんか)もひとつふたつ。かと思えば、躑躅(つつじ)が藤色の小振りな花を同じくふたつばかりつけているのはチト気が早いかな?
このところのポカポカ陽気に誘われて黄水仙の花も咲き始めました。大振りな黄色い花はお寺の境内には少々派手ですが、花壇一杯に並んで咲く様子は、結構見ごたえありますよ!
今年は桜の開花が早いそうで、お寺の三株の老桜も周りと少し遅れて、今月末には満開を迎えていることでしょう。お参りの方には、ゆっくりお茶など召しあがって下さいね!

ぽんかんをいただきました!
住職を拝命する前にお手伝いをしていた和歌山県のお寺の檀徒の奥さんからいっぱいぽんかんを頂いたので、早速仏様にお供えしました。
同封のお手紙には、12年にわたり病床にあったご主人を去年亡くされた由、介護の方をはじめ皆への感謝のお気持ちが綴られていました。
彼の地で可愛がっていただいた懐かしい思い出とともに、いまだにお気にかけて下さることがとっても嬉しくて、こちらこそ感謝感謝です。それにしても甘くておいしいなあ!
隣のあられは親しくしていただいている少林寺拳法の可愛くってスゴイ先生から。
そしてトラちゃんご一家は檀徒の奥さんの手作り。動物占いでもトラは家族愛を表すんだとか…縁結びでお参りの方々もこんな温かい家庭を築いてほしいと願ってやみません。